NHKラジオの人気情報番組「マイあさ!」で、地元の旬のネタをご紹介する仕事をさせていただいています。
12月21日の朝は、「阿波晩茶(あわばんちゃ)」という、全国的にも珍しいお茶を次世代に繋ぐ取り組みをご紹介しました。阿波晩茶は、「後発酵」という製法でつくられる、乳酸発酵のお茶です。
後発酵茶とは、漬物のように茶葉を桶につけて蓋をして重石を載せ発酵させたあとに乾燥させたお茶のこと。さわやかな旨味と酸味があるのが特徴です。
徳島県の上勝町(かみかつちょう)など中山間部で作られてきたお茶で、弘法大師がおよそ1200年前に、製茶製法を教えた、という伝説や、平家の落人が約800年前に伝えたという伝承があるくらい古くから徳島県民の老若男女に愛飲されているお茶になります。2021年には、製造技術が国の重要無形民俗文化財に指定されています。阿波晩茶は、製法も含めて徳島の文化遺産なんですね。
ところが、地元でこんなに良いお茶として知られている阿波晩茶が、実はいま、後継者不足で危機的状況。危機を感じた地元の農家さんや有志の方々が、上勝阿波晩茶協会という組織を立ち上げられました。上勝阿波晩茶を未来につなぐ、具体策の一つとして、去年から取り組み始めたのが「桶オーナー制度」。
希望する方に晩茶の桶ごとオーナーになってもらい、体験を通して大いにお茶に親しんでもらう、というプロジェクトです。
茶摘みから製品化、そして販売まで参加してもらう、という内容。ベテラン農家さんの指導のもと、桶オーナーとして晩茶を一から作り上げます。この取り組み、「晩茶にさらに愛着が湧いた」と参加者に好評で、昨年オーナーになった方は50人、そして今年は80人と盛り上がりを見せています。
今回は、こんな取り組みについてご紹介しました。
番組は早朝5時16分ごろから8分ちょっとのやりとりでした。下記URLでアーカイブ配信されています。よかったら聴いてみてください。(2022年 12月27日午前5時55分配信終了)
https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=5642_02_3782349
<お問い合わせ先>
一般社団法人上勝阿波晩茶協会
https://r.goope.jp/k3k2awabancha/t_706929
桶オーナー制度について
https://cdn.goope.jp/172589/220509145515-6278acc30697d.pdf
基本プラン価格表
https://cdn.goope.jp/172589/220429141557-626b748dd109a.pdf
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