WEB制作の仕事に必要な力

インターネットで気の赴くままにいろんなサイトを見ていると、
時間を忘れます。

デザインや仕掛けの面白さを堪能するときもあるし、
ブログに書かれた個人的体験や告白めいた話に共感して
思わず引き込まれることもあります。

何かを調べているときに、
すごくわかりやすい親切なサイトを見つけると、
制作者の人柄を感じ温かい気持ちにさせてもらうときもあります。

日々進歩するIT技術も目が離せないくらい刺激的ですが、
私にとってインターネットの本当の魅力は、
そこにいつも人がいることを感じさせてくれることです。

強力な吸引力の源泉は、
パソコンの向こう側に自分と同じように血の通った人間がいて、
悩み考える人がいると思えるから。
ぬくもりにも似た安心感を感じさせてくれるからです。

そういう意味で、
私にとってインターネットは
とことんアナログな世界。

ずっと慣れ親しんできた分野、
人と関わり、理解し、表現していく行為の延長にあると思っています。

国内海外のいろんなサイトを見てまわると、
かつての雑誌がそうだったように、
今はWEBの世界に才能あふれるクリエイターたちが
どんどん集まってきていることを実感します。

WEBで起業することを決めたとき、
ユーザーとして改めて数多くのサイトを見ることで
WEB制作の仕事には3つの力が必要だと感じました。

3つの力というのは、

• ① ユーザーを迷わせない設計力
• ② 魅力を際立たせるデザイン力
• ③ 訴求力のある文章と写真を創り出す力

です。

もちろんこれ以外にも
マーケティングやSNSとの連携、SEOなど
必要な力はたくさんありますが、

まずはこの3つの力をどこまでも伸ばしていこうと決めました。

まだまだ本当に力は足りませんが
努力している最中です。

リアルな講座で基礎を学んだ

WEB制作をしようと方向を決めたとはいえ、
8年前の私はまったくの素人でした。

本を読んでも使われている用語すら理解できなかったので、
まず専門講座に通うことにしました。
Adobeのデザインソフトを基礎から学び、
HTMLとCSSをきちんと書けるようになるためです。

たっぷり迷い、いちばん好き、を選んだ

一生仕事をしていきたいけれど、どんなふうに人生の舵をきればいいかわからない。落胆や葛藤を抱えていた私。

そんな私が、進路についてたっぷり迷い、
自分の心を整理して「いちばん好き」を選んだことで、
自分のなかに新しいパワーが生まれているのを感じました。

「好き」を大事にしてまっすぐ進むことがどれほど大切か。

自分がやりたかった仕事、
人生のミッションを感じられる仕事を選べば、
人生の充実度が大きく変わってくることを今になって実感しています。

大事なことは、

たとえ趣味でも、
副業でも、
へたくそでも、
なかなか成長しなくても、

自分の気持ちを捨てないこと。誤摩化さないこと。

人生の次のステージを選ぶとき、
不安が先立ってついつい自分を誤摩化したり
他人の価値観に寄りかかったりしがちだけれど、

自分のこころをじっと見つめることが
何より大切だな、と思います。

女性はまだ結婚や出産など
ライフイベントでキャリアが中断しがちだし、
男性だって会社の都合で
思いがけない方向に人生が転がったりすることも増えていますが、

進むべき道に迷ったときには、
適当なところで自分を騙さず、
きちんと迷いきることが大事だな、と思います。

新しい道を選ぶとき
「大企業だから」「安定しているから」という理由だけで選ぶのも
すごくよくわかるし、
それも大事なポイントだと理解しますが、

それだけではなく、
肝心なのは

「その仕事を通じて自分は社会にどんな価値を提供したいのか」

説明できるかどうかだと思います。

自分がかかわる商品やサービスを通じて
お客様に心から喜んでもらえること=価値の創造というのが
どんな仕事でも最優先されることだと思うからです。

心と向き合う特別な時間や場所をもつ

キャリアのことでさんざん迷っていた時期、
自分の心を探ったり整理したりする方法として
カウンセリングの手法がとても役に立ちました。

本を読むだけではいまひとつ理解が深まらなかったので、
一般社団法人 日本産業カウンセラー協会が主催する
「産業カウンセラー養成講座」に通い、

カール・ロジャーズをはじめとした
さまざまな心理学の理論と実践を学びました。
産業カウンセラーの資格もとりました。

心理学はとても役に立つライフスキルのひとつで、
早いうちに知っておくと
人生の質が確実にアップすると思います。
特に起業する人、経営者には必須の知識のように思います。

外資系コンサルなどが用いている考え方やビジネスフレームは
心理学と密接に結びついていて、
欧米などでは当然のようにビジネスで活用されています。

経営の方向を考えるとき、
思考のスキルとして
心理学系の考え方やフレームは
かなり有益なツールになると思います。
私も今、さらに深く学んでいる最中です。

交流分析やフォーカシング、
ゲシュタルト心理学、選択理論、
NLPなど理論や技法の習得は、
起業する人の人生や思考を深く強く支えてくれると思います。

私自身は自分の心と向き合う特別な時間や場所をもつことで、
自分の感情をながめる習慣ができ、
自分がほんとうに望んでいることを整理することができました。

WEB制作の仕事もまた、
お客様のビジネスの全体像を理解して、
日常のなかに埋もれている「強み」を見つけて磨いていく作業でもあるので、

傾聴のスキルや心理学の知識は
今後の仕事に大きく役立ってくれると思っています。

起業や副業が盛んになって
仕事とのかかわり方が変わり、
会社員であってもフリーランスであっても、
みんなが個人事業主のようなプロとしての矜持を求められる時代だと思います。

自分の「好きなこと」を知り、
他人から見た自分の「強み」を知り、
お客様の満足を最大限大切にする。

どういうレベルで仕事を仕上げるか、いつも自分に問いかけ、
ニッチな分野で「自分サイズ」の起業をする。

好きなことを仕事にすることで、人生は再び輝きだすことを確信しています。

絶対本気でおすすめしたい本BEST 5

最後に、
かつての私のように、これからWEB制作をしたいと思っているんだけど、
何から勉強したらいいの?と思っている方にとって、
ガイドとなるような本をいくつかご紹介します。

WEB制作に関連する本ですが、
あれこれ読んで消化不良を起こすより
最初はほんとに手が届く、
わかりやすい本を繰り返し読んで実践するほうが良いと思います。

私が考える【超おすすめ本 BEST 5】を以下ご紹介します。

超おすすめ本BEST5
• ① これからはじめるIllustratorの本 [CC対応版]
• ② これからはじめるPhotoshopの本 [CC対応版]
• ③ これからはじめるDreamweaverの本[CS6/CS5.5対応版]
• ④ WEBクリエイター能力認定試験(スタンダード)
• ⑤ WEBクリエイター能力認定試験(エキスパート)
 

以上、とても長い文章を最後までお読みくださって
本当にありがとうございました。

この記事が起業を考えている方々にとって
何か少しでも参考になったりお役に立てれば嬉しいです。

WEB&COPY design 田浦智美